肩こりを引き起こす主な原因と解消方法

肩こりになる原因は大きく3つ

現代社会では、デスクワークで一日中座りっぱなしで仕事をする人も珍しくなく、さらにスマホをずっといじっている為に、慢性的な肩こりに悩む人が多くなっています。
肩こりぐらい、と放置している人も多くおられますが、肩こりを放っておくと頭痛や手の痛み、しびれを引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。
肩こりになる原因の1つに、肋骨の関節が動かないことで、左右にある肋骨と背骨の関節の動きが悪く、背中から肩にかけての筋肉が凝ってしまうことがあります。
もう1つは、デスクワーク等で骨盤が後ろに倒れやすくなると、姿勢が悪くなり、骨盤の上にある首から肩にかけて負担が大きくなり、肩こりを引き起こします。

3つ目の原因は、手首や肘に関節トラブルが発生すると、主に前腕の回内動作に関係する、円回内筋という肘関節の屈折運動に重要な筋肉が硬くなることです。
円回内筋が硬くなることで、腕が内側を向いてしまう為、背中にまで影響して背中を丸めやすくなるのです。
つまり、肩こりの原因とは、骨盤や背骨の関節によるものと、肘や手首の関節トラブルという事を認識して、日ごろからケアを心がけることが大切となります。

肩こりの改善方法と注意点

肩こりを改善させるには、毎日気軽にできるストレッチが効果的ですので、今日からでも挑戦してみることをお勧めします。
椅子に座ったままできる肩こり解消ストレッチを一定時間毎に行い、骨盤や肋骨、前腕周りの柔軟性を高め、骨の歪みを改善して筋肉をほぐすことがポイントです。
肩こりだからと肩ばかりを意識せず、背中や骨盤、腕も合わせて改善に努めるよう注意して行うことが大切になります。

肩回し体操では、まず両手で鎖骨を持つように手をあてて、そのままの状態で両腕を交互に前方に回します。
この時、両腕だけで回そうとはせずに、身体の中心から回す意識で行うことがポイントで、前後10回ずつで1セットです。
肩甲骨の体操は、背中を丸めて両腕を前に伸ばし、胸を張りながら両肘を後ろに引っ張る動作をします。
この時、肩甲骨をくっつけるように寄せることがポイントで、この体操も目安は10回です。

骨盤の体操は、椅子に座って骨盤を意識しながら前後に傾けるように行いますが、無理に行うと腰を痛めますので、座ってゆっくり行うよう注意が必要となります。
円回内筋をほぐす体操は、片方の腕を、もう片方の肘の内側3分の1あたりを押さえながら左右にほぐすのですが、強く押さえず、優しく丁寧にほぐすような意識が大切です。
さらに、前腕をほぐす体操は、両肘を脇につけ、両方の手の平を返すような仕草で前腕をねじる動きで、無理に伸ばさないようにゆっくり繰り返して10回を目安に行います。