子どもに教えてあげたい!虫歯にならないための正しいデンタルケア

歯ブラシ

歯に対する理解が深まっている現代

自分が子供の頃よりも虫歯が少ない子が多くなったと感じる現代です。

お子さんが生まれる前から、お子さんに虫歯を作らないようにしっかり歯磨き習慣を付けようと勉強されているママも多いですし、健診の時に歯科検診も一緒に行う自治体が多くなり、またご家庭でもお子さんに乳歯が生えるとすぐに歯医者さんに予防的に通うという方が多いです。

歯に関しては、以前よりもずっと知識を持っているママたちが多いのですが、これから先、歯周病などが多くなっていく年代に向けて、もっと歯の事について学んでおく必要があるでしょう。

見えない虫歯になっている?

虫歯というと歯に大きく穴が開いたり、茶色く変色しているなどのイメージがありますが、決してそうではなく、見えない虫歯もあるのです。

通常、歯はプラークと呼ばれる歯垢によっておおわれています。
しかしこの歯垢の中に、虫歯菌がもともと存在しているのです。

食事をすると、食品に含まれているたんぱく質や透湿などを虫歯菌が取りこみ、それによって酸を排出します。
この酸によって虫歯を作るのです。

歯の表面が虫歯菌によって溶かされた状態を脱灰とよび、この状態こそ、虫歯の初期段階です。

しかし健康な状態であれば、食後私たちが分泌する唾液によって再石灰化され、虫歯にならないように修復されます。
元々存在する虫歯菌によって食事で虫歯状態になり、食後唾液によって修復するという繰り返しが口の中で行われているのです。

歯磨きを正しく行う事が必須

唾液で修復される虫歯ですが、虫歯菌は少なくならないので、脱灰が進まないように歯磨きをしっかり行う必要があります。
先ず歯ブラシと歯磨き粉をしっかり選択し、虫歯予防になる歯磨きを行いましょう。

歯ブラシのヘッドは小指の第一関節くらい小さく、柔らかい毛のものが適切です。
小回りがききますし柔らかい毛は歯の隙間をしっかり磨いてくれます。

通常、1ヶ月くらいで交換します。
歯茎もしっかりマッサージしたいので、柔らかい毛で小回りが利く小さ目ヘッドの歯ブラシで、きちんと磨きましょう。

歯磨きは2・2・2の法則で

歯磨きはいつ行えばいいのかというと、1日朝晩の2回、歯磨きは1回で2分間、利用する歯磨き粉は2cm位、つまり2・2・2の法則です。
これは予防歯科の先進国、虫歯が少ない国であるスウェーデンで実施に行われています。

虫歯を予防したい人は、これに加えて昼も、食後すぐ歯磨きをして清潔を保つ方がいいでしょう。
歯ブラシを45度に傾けて歯と歯茎の境目部分にブラシがしっかり当たるようにしてマッサージする感覚で磨きます。

歯茎と歯の間、歯と歯の間は汚れがたまりやすい場所なので、細かくしっかり磨くことが大切です。
最近の歯磨き粉にはフッ素配合のものが多いので、自然と歯のコーティングをしてくれていますが、できれば定期的に歯医者さんに通いメンテナンスしてもらう方がいいでしょう。